認知症ケアは、看護師なら誰でも行う事ができます。

最近では、民間資格ですが実務経験3年以上が条件の認知症ケア専門士という資格もあります。看護師というだけで国家資格保有者ですが、時代とともに認知症の知識はその中でも専門性が高いと位置づけられ、看護師の資格以外に21の分野で専門知識を学ぶ資格が作られました。

「認知症認定看護師」という資格は看護師が3年以上の実務経験をもちさらに、専門の教育機関で学んだ看護師だけが取得できる資格です。病院の中では、この資格の手当を設けていたり、求人の職種に条件として記載する病院もあります。認知症認定看護師を取得すると、患者のケアだけではなく患者をケアする人々への指導やアドバイスも求められる立場になります。また認知症ケアに携わる様々な人達との連携を担う役割も求められます。

最初から、看護師が病院勤務で認知症ケアを行うために特別必要な資格はありません。
しかし、患者はもちろん周りの家族や自分自身も病気から守る必要があるのです。それほど、認知症ケアはまだまだ未知な部分もあり専門的な知識で対処しなくてはなりません。

認知症は脳の病気の総称です。そのため、介護ケアに必要な皮膚・排泄ケア認定看護師と比べると領域が広く認知症のスペシャリストとして脳外科クリニックや介護の現場でも活躍できる資格です。
もともと、認知症ケアの経験年数を5年以上持っている方が認知症認定看護師の資格をとれるので実務経験からくる実績と専門機関で学んだ知識で、自治体からの講演を頼まれたり別な分野からの求人のお誘いがある事もあります。